車は購入時だけではなく、購入後もさまざまな税金がかかるほか、ガソリン代やメンテナンス代に車検代、駐車場料金など様々なコストが発生します。
継続してかかる費用なので経済的な負担を軽減するためにも、できるだけ安く抑えたいものです。
では、実際どのくらいかかっているのでしょうか。何となくわかっているつもりでも、はっきりと年間いくらなのか私や夫は分かっていませんでした。
そこで、車の維持費を把握して、節約することを決意したのです。
車の維持費について
まずは車の維持費が1年でどのくらいかかっているのか把握することに。
私たち家族が乗る車はトヨタ「アクア」です。コンパクトサイズのハイブリッドカーとして人気がありますよね。ファミリカーとして去年購入しました。
私も運転しますが、コンパクトだけど容量が大きく、開口幅が大きいので子どもや荷物の出し入れが楽でいいですよね。
小回りが利いて安全性も高いので、運転が得意でない私でも安心して運転できて、気に入っています。
自動車税(環境性能割):30,500円
自動車重量税:36,900円
自賠責保険(36か月):23,690円
車検代(車検基本料):約100,000円
ガソリン代:約55,147円
駐車場代:約180,000円
任意保険料:約78,000円
ガソリン代は走行距離が年間10,000km、ガソリン代は150円/Lで計算しています。
アクアの燃費効率が27.2km/Lなので、年間10,000km走行を仮定すると約55、147円になりました。
合計で約504、237円という結果に。
思っている以上にかかっていますね。ココには計上していませんが高速道路も度々使用しているので、その分もかかっています。
維持費の節約について
改めて維持費を見直してみると、税金や保険料など避けられない出費はありますが、節約できそうな費用もありそうです。
任意保険の見直し
車の任意保険は不要な保険を外すことで減らせます。「搭乗者傷害保険」と「車両保険」の2つは加入しなくても問題ありません。
どうして必要ないのかというと保険料を支払うほうが損してしまう場合があるからです。
まず、搭乗者傷害保険は、自分を含む車の同乗者が死傷した場合、死亡保険金、後遺症傷害保険金、医療保険金が支払われる仕組みになっています。
重要に思うかもしれませんが、保証内容は人身傷害補償保険と重複するため、補償を重視するならまずは人身傷害補償保険に加入したほうがいいといえるでしょう。
車両保険は自身の車に対する補償です。補償対象となる車が交通事故で損害を受けた場合、程度に応じた保険金が支払われます。
事故に応じて修理費用を補償してくれますが、使うと等級が下がり、保険料が上がります。そのため、修理費用が数万円の場合は保険を使わないほうが得ということも起こるのです。
車両保険は支払う保険料の割合が高く、アクアの場合、車両保険をつけると40,000円ほど高くなります。
今乗っているアクアは新車で購入しているので車両保険をつけていますが、かなり大きくてビックリです。
1回目の車検後、見直そうと思いました。
車の使い方を工夫する
どのような場面でも車をフル活用すると、ガソリン代や駐車料金、高速道路料金などかさんでしまいます。費用を節約するために車の使い方も見直しました。
例えば、長距離移動は公共交通機関を使う、近い距離は歩くなど、車を使わない選択肢も選ぶようにしています。
車を使う時も、時間に余裕をもって出発し高速道路を使わない、できるだけ安い駐車場を使うなどの工夫も節約になります。
駐車場の見直し
維持費用の中でも大きな割合を占めるのが駐車場代です。私の場合、住んでいるアパートの駐車場を借りているので、住んでいるエリアの中では抑えられているほうでしょう。
エリアによって大きな幅があり、価格が高いエリアの駐車場を利用すると費用がかさむので、比較的安価なエリアの駐車場にしたいところです。
少しでも駐車場代を抑えるなら、多少条件が悪いところがねらい目。例えば未舗装で砂利や土の駐車場、屋根のない駐車場、機械式で高さ制限のある狭い駐車場などは安価な傾向にあります。
定期的にセルフメンテナンスを行う
車が故障したり、消耗が進んだりすると、修理や点検に多くの費用がかかってしまいます。特にエンジンの修理が必要になった場合、修理費用がかなり高額になるでしょう。
故障や修理のリスクを下げることは維持費の節約につながるので、こまめなセルフメンテナンスが必要です。
車のエンジン音に異常がないか定期的にチェックしたり、洗車したりして車の状態を維持できますよ。
もしも、異音がした場合、自分で判断できなければ、迷わず専門業者へお願いしたいところ。目先の出費を気にして様子見していると、さらに悪化して修理費用がかかってしまうリスクもあります。
すべて節約しようとするのではなく、後から大きな出費にならないためにも、早い段階で必要な費用を支払い、危険性を下げることも大切です。
ガソリン代を少しでも節約する
2021年初には130円台だったレギュラーガソリンの価格が150円台後半となり高騰が続いています。こうした状況でガソリン代を少しでも節約したいところです。
ガソリン代の節約方法についても調べました。
車のメンテナンスでガソリン代を節約
タイヤの空気圧を月一で見直し
タイヤの空気圧が不足していると、たわみが大きくなって転がり抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。そのため、適正値にあわせて空気を補充する必要があるのです。
タイヤの空気圧は、人間の感覚だけで判断することが難しいため、必ずエアゲージで計測して不足していたら空気充填機で補充しましょう。
エアゲージや空気銃天気はガソリンスタンドに設置されているので、給油の際に活用してください。
エンジンオイルを適時交換
エンジンオイルが汚れていると潤滑性能が落ち、燃費の悪化につながります。さらにエンジンにとってもよくないので定期的に交換しましょう。
エンジンオイルの交換時期は一般的に15,000kmまたは1年ごとといわれています。
燃費を良くする車の乗り方
余計な荷物は載せない
積載重量も燃費に影響します。100kgの荷物を載せて走ると3%程度燃費が悪化するとのこと。
車に載せっぱなしの荷物があるなら、面倒かもしれませんが、使わない場合は降ろしておくとよいでしょう。
また、空気抵抗が大きくなっても燃費が低下します。使っていないルーフキャリアを装着しているなら、外しておきましょう。
エコドライブを心がける
車の運転ではエコドライブを心がけましょう。
車は発進時に最も多くのガソリンを消費します。ブレーキから足を離し、一呼吸置いて車が動きだしてからゆっくりアクセルを踏み込みます。
加速・減速を繰り返す運転もガソリンを消耗するので交通状況、道路状況を把握して、早めに対処することが大切です。
アクセルをオフするとガソリンの消費が抑えられるので、信号や踏切、一時停止の位置が分かった時点でアクセルから足を離してエンジンブレーキで減速しましょう。
エアコンの適切な使用
エアコンのスイッチをA/Cをオンしていると、1割以上も燃費が悪化します。そのため、適切な使用が大切です。
夏場の炎天下に駐車後はドアや窓を開けて空気を入れ替えてから、エアコンを入れるようにしましょう。
冬場の暖房はフロントガラスの曇り止め以外では、A/Cスイッチを原則入れる必要はありません。家庭用のエアコンと違い、車の暖房はエンジンの熱を利用しているので、A/Cスイッチを入れる必要がないからです。
給油時のガソリン代の節約
セルフのガソリンスタンドを利用する
一般的にセルフのガソリンスタンドのほうがフルサービスのガソリンスタンドより2~5円/Lほど単価が安くなります。
フルサービスのガソリンスタンドは給油作業だけではなく、スタッフによる窓ふきやゴミの引き取り、簡単な点検などのサービスがあり、車に乗ったまま給油から支払いまで行えるというメリットもありますが、価格だけで考えるならセルフのガソリンスタンドを利用するのがよいでしょう。
高速道路を利用する前に給油する
一般道にあるガソリンスタンドよりも高速道路のパーキングエリアにあるガソリンスタンドのほうが10円/Lほど高くなっています。
夜間でも開けておく必要があることや、価格競争が起きづらい環境であることが考えられます。そのため、高速道路を利用する場合は余裕をもって給油しておいたほうがいいでしょう。
ガソリンスタンドの会員割引を利用する
ガソリンスタンドのクレジットカードを発行したり、メール会員に登録したりすることで、ガソリン代の割引を受けられることがあります。
キャンペーンの申し込みは、時間や手間がかかりますが、このひと手間が大きな節約につながることに。
特にガソリンは車に乗っている以上、電気自動車に乗り換えない限り必要なので、手間を惜しまないことが大切です。
各社さまざまな割引キャンペーンを行っているため、よく行くガソリンスタンドが決まっている場合、申し込むことでガソリン代を節約できるでしょう。
面倒だなと感じる部分が維持費を抑えるポイント
ガソリン代を含め、さまざまな物の値段が上がっている今、支出の見直しは大切です。
タイヤの空気圧チェックやエンジンオイルの定期的な交換、エコドライブなどちょっと面倒だなと感じる部分が維持費を抑えるポイントです。
その際にオイル代や工賃が必要になりますが、トータルで見たら結果的に節約になります。
私の場合は夫が気を遣ってくれているので助かっています。エコドライブを意識しなくてもできるように身につけなければいけませんね。
あとは固定費となる部分の見直しですね。駐車場代は近くで安いところに借り換えできれば抑えられそうです。